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溶連菌を甘くみると死を招く!
溶連菌と聞くと、子供がかかる病気で
数日もすれば治るし、大人にはほとんど関係ない!?
ほとんどの方がその様なイメージを持たれているかと思います。
しかし、適切な処置をしないととても危険な菌である事が
判明しております。
先日、西武ライオンズの森慎二さんが溶連菌による
感染症(敗血症)が原因で、42歳という若さでお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
溶連菌と言う身近な菌ですが、適切な対処をしないと
死を招く事になります。
今回は、溶連菌について理解を深め、予防、感染した時の対処法を
検証し重症化しない様にする方法を考えたいと思います。
溶連菌について
溶連菌とは
正式名称は、”溶血性連鎖球菌”で、シオノギ製薬のHPに
「一般的にA群溶血性連鎖球菌による感染症を
溶連菌感染症として理解しても良いでしょう」と記載があります。
幼稚園、小学校で集団感染する可能性が高く、学校伝染病にもしていされてます。
出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp
注意
溶連菌は、別名”人食いバクテリア”とも言われ重症化すると、
劇症型溶血性連鎖球菌感染症(げきしょうがたれんさきゅうきんかんせんしょう)
となり、これは死亡率が3割以上と非常に高く危険な菌となります。
溶連菌が、なぜ劇症型になるのは原因がよくわかっていない様です。
症状
潜伏期間は、2〜5日ほどで、初期症状で食欲がなくなり、時には嘔吐する。
寒気がして38〜39℃の熱がでる。
のどが赤くなったり、皮膚にとびひが出たりします。
*アトピー性皮膚炎の方は重症化する可能性がありますので要注意。
一般的な症状
主に”のど”に感染する病気で、咽頭炎や扁桃炎を発症します。
乳幼児に多い猩紅熱(しょうこうねつ)
免疫アレルギー疾患の一つで、溶連菌の毒素、菌に対して反応する症状です。
猩紅熱の症状では、発熱、発疹(サンドペーパー状の皮疹)
苺舌(舌の舌苔がなくなり、赤い味蓄に小さな龍騎が発生)があり
治療としてペニシリン系の抗菌薬が用いられます。
要注意
劇症型となると進行スピードが早いので要注意!
初期症状は、溶連菌と同じ症状ですが
傷口からの感染であれば、傷とその周りが強い痛みを伴う
とされます。のどが痛く、傷口が強い痛みがあれば
直ぐに医者に見てもらいましょう。
感染ルート
咳やくしゃみによる飛沫感染や、排泄された最近が手など介して
口に入る経口感染があります。
また、傷口、水虫からも侵入します。
猛威を振るうのは、冬と春から初夏にかけてが多く、
特にこの期間は注意が必要です。
予防
- 手洗い、うがいの徹底。
- 傷口は清潔に!直ぐに水道水で洗い流すこと。
- 免疫力を高める
→ 相性の良いサプリメントを活用する
例:プロポリス、朝鮮人参、マカ、ビタミンC等
→ 十分な睡眠
→ ストレスを溜めない
→ 適度な運動をする
家族が発症したら、マスクをしうがいを頻繁にする。
同じコップやタオルを使わない様にする等の注意が必要です。
トローチをなめるのも効果的と聞きますが、過信は禁物。
免疫
一度発症すると免疫機能により発症しないと言われてましたが
近年は治療で抗生剤を使用する事が多く、免疫が十分に出来ない事も多いそうです。
注意
劇症型は、別の菌に変化しているので過去に溶連菌にかかっていたとしても
免疫機能が不十分で感染する可能性が考えられます。
過去に発症していても安心せずに、のどの痛みと傷口の痛みが強い場合は
直ぐに医者に見てもらう様にしましょう。
薬の飲み方
抗生剤は3、4日もするとよく効くのでのどの痛み等は直ぐに引くそうです。
ただし、体に菌が残っているので処方された抗生物質はしっかり飲みきる様にしましょう。
要するに、医者の処方を守って、自己判断しない事が重要です。
必ず、お医者さんに処方された薬はどの様に服用するのかを確認してください。
まとめ
溶連菌感染症にはワクチンがありません。
風邪やインフルエンザウイルスと同じで基本的な予防方法となりますが
手洗い、うがいをしっかりする事が大事です。
また、他の病気(合併症)の原因になりやすい病気ですので
医者の処方にしたがって、溶連菌が消滅する
7日から14日ほど抗生物質を飲み続けて必要があります。
必ず医者の処方を守る事を心がけてください。
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