三菱マテリアル子会社にてデーター改ざんの[指南書]!組織的な不正はなぜ?2017年の12月28日に子会社の製品データー改ざんについて検証した特別調査委員会の方向を発表しました!実態として顧客からの損害賠償・最悪の事態である倒産を免れる為組織的に不正を実施!一体何があったのでしょうか?
目次
データー改ざんの実態
三菱電線工業
村田博昭前社長は不正を認識しながら、不正を認識していた。
問題のある製品を出荷し続けたのは
顧客からの損賠賠償請求を恐れていた為と・・・
三菱伸銅
シェア拡大を最優先したと・・・
特に、1990年代から組織的に不正が行われており
「指南書」に沿って改ざんをしていた事実が判明しました。
組織的な不正はなぜ?
報告書によれば
・利益優先
・シェア拡大
・意識不足
・監査の形骸化
等をあげてますが。
製造業を営むものとして、基本的な事が出来ていない
会社として誠実な業務が出来ない事を露呈しました。
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不正発生のプロセス
不正がどうやって発生するか、調査委員はどこを
チェックすべきで、どう改善するのかを検証します。
納期優先
例として
納期が目の前(1、2日後)に迫っており、その時点で不具合が発覚
納入先とのトラブルや損害を恐れて、不具合とわかっていながらも
大勢に影響ないレベルと誰かが判断(恐らく担当またはその上司)しそのまま納品した。
それが頻繁にあるので、マニュアル(いわゆる指南書)を作って
どこまでの改善や問題であれば大勢に影響ないので、
出荷、納品してもOKである旨のルールを設定した。
チェックポイント
誰がこのルールを作ったのか、承認したのかの解明
その上で責任追求(日本はここが曖昧)
対策
製造部門と品質管理部門を完全分離、必要に応じて別会社で対応する
この場合、別会社は親会社である三菱マテリアルでも効果があります。
利益・コスト優先
自動車、航空機、電子機器等様々な部品に使用されているが
それぞれ要求されるスペックが異なります。
その要求スペックによっては、特別なものになるので
非常にコストが高くなります。
例えば、純金を作るとして
純度を、99%とするのと、99.999%とするのでは
製造する能力とコストが桁違いとなります。
これが99.995%となれば規格外となり
これを NGとするとOKの金の割合が低くなり
完成品の歩留まりが悪くなります。
すなわち製造コストが上がり、利益が下がる事になります。
独自の判断で、大勢に影響ないとし合格品とすれば
コストアップを抑えて利益を確保出来ます。
これが改ざんをした理由となります。
チェックポイント
何を基準として(OKとして)改ざんをしていたのかを確認
歩留まりの悪い部品を調べると、利益優先であれば
その部品を意図的に合格にしている可能性があります。
対策
製造努力(製造能力をあげて、スペック内に部品ができる様にする)
または適正な製品価格とする。
適正な価格とすれば無理して利益をあげる対応をする必要があリません。
検出能力、技術力不足
そもそも要求されたスペックで部品がまともに作れない
検出力、技術力不足が考えられます。
これは、製造業として致命的ですが
そもそも要求されたスペックの製品が作れないという事です。
これは製品全般での可能性がかなり低いとは思いますが
特別なスペックを求められる限られた製品では可能性があります。
チェックポイント
製品ごとの難易度を調査し、その合格基準を確認する
対策
まともに作れないもの、採算が合わないものは製造中止とする
作れないレベルのものを無理やり作るので、なんとかして製品にしようとする
それが不正、改ざんの根源となります。
まとめ
三菱マテリアルの子会社にて組織的に改ざんを実施していた事が判明
これから更に原因を追求し改善が図られると思います。
上記に記載した不正発生のプロセスを中心に調査し
結果を踏まえて改善する事が望まれます。
日本のものづくりの信頼性を根本から揺るがす
三菱マテリアル子会社による不正、改ざんの事件
1日も早く原因を解明、改善し信頼を取り戻す事を期待します。
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