日立化成倒産の可能性は!?社員の給料はどうなる?取るべき行動は!パソコン・家電・自動車など様々な機器に使用される半導体の検査データーで不正が発覚した日立化成!自動車やトッラク等に使用されているとなれば安全に関わる重大な問題と思われます!今後会社は倒産するのか?社員の給料はどうなるのか?等を検証します。
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2019年4月25日現在
とうとう身売りの話になりました。親会社の日立製作所は日立化成を売ることを決めたようです。ヤフーニュースにもなっており、条件が合えば今年中に売却といわれております。
なお、日立化成のHPでは報道を否定しております。
公式HPより
どちらにしてもこれから社員にどんな事が訪れるでしょうか?!今後どうなるか、社員がとるべき行動について記載しましたのでご参考にしてください。
old
2018年11月2日現在
新たに半導体やディスプレー様の材料でも不正な検査をしていた事が判明しました。
1900社以上の取引が対象になるそうです。かなり多い印象です。
調査するとポロポロ出てくるのが日本企業の悪い特徴です・・・
早く膿を出し切ってもらいたいものです。
目次
日立化成倒産の可能性は!?
結論から言いますと、すぐに倒産とはなりません
理由として
1.経済力的に
今期は減益ですが、3期連続黒字で経営は健全です。
売り上げが増えているのに利益が落ちているのは気になりますが、現行のビジネス的な問題は見られません。
主力は半導体よりも電池です。
2.社会的な役割として
これほどの大企業になると簡単に倒産させる訳には行きません。
連結で2万2千人以上いる従業員と取引先を考えたら数十万人に影響します。
これらを考えると今すぐ倒産するのはむしろ難しい事でしょう。
しかし、今後の保証、自動車等にどこまで使われているのかが未知数です。
出典:ヤフーファイナンス
2019年の3月も、予想どおりかなり利益が落ちましたが赤字ではありません。
正直なところ思ったよりもダメージが少なかった印象です。
公式HPより(PDFで業績が発表されてます)
まずは、心配なポイントを見てみましょう。
使われている機器や分野が非常に多い
報道によればパソコン、家電、自動車部品等の多くに使用されており。
詳細は公表されておりません。
企業のHPでも調査中となってますが、高い安全性を求められる自動車やトラック等の走行車両にも使用されていると言われており。不安が高まります。
急激な企業の戦略に体質的な問題が潜む?!
純資産が
2016年の約5351億円から
2017年は、6004億円となり
2018年は、更に増加し7011億円と急激に伸びてます。
有利子負債も2017年に2016年と比較して倍増していることから、
かなりの投資をしていると予想されます。
何か内部で急激な会社の方針があり、組織や社員に大きなプレッシャーがかかっていた可能性があります。
出典:ヤフーファイナンス
2018年6月にも主力商品の蓄電池で、顧客と合意した品質検査をせずに不正検査をしていた事実があったばかりです。
これは建築用の非常用電源の電池で、事業の約6%レベルであった事、自動車様の電池では問題なかった事から会社の経営が傾くほどのものではないものでした。
やはり補償・訴訟・リコール等のリスクが未知数です。
また、これは決してあって欲しくありませんが主力の車両に使われているものが不正となれば建築だけではなく車両も大きな問題となります。
車両が走行不能となるとなれば最悪の場合リコールに発展する可能性もあります。これは部品費用だけではなくて、車両を引き入れたり営業保証等含めて莫大な費用が掛かります。
状況によっては、エアバックのタカタまでとはいきませんが会社の存亡につながるかもしれません。
優秀な社員が流出する
この状態で会社が赤字になる様な事態となれば
給料が増えにくくなるので、社員のモチベーションを維持するのが非常に難しくなります。
この環境では、優秀な社員を繋ぎ止めることは困難です。
優秀な社員は、同業他社や他の業界でも通用するので
あえて今後回復が見込まれる悪い環境の中で過ごす必要はありません。
既に行動を開始している人もいるかもしれません。
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社員の給料は下がる?
平均年収は約741万(ヤフーファイナンス)となってます。
年収はかなり高い超優良企業と思います。
確実に行われるのはボーナスカットですが
影響額が確定するには相当長い苦難が続くでしょう。
予想ですが、目先だと
年収ベースで最大150万近くは減る可能性が高いです。
(元が高いので落差が大きくなる事が予想されます。)
次に考えられるのはリストラで
希望退職や給料カットを実施するものと予想します。
社員が取るべき行動は
年齢、役職や環境によって見極めが大事です。
会社としては
今から発生する訴訟や補償のリスクが高いので、更にコストを引き締める必要があります。
社員としては
どこまで会社の方針を信じて進めるかになりますが
今後の調査結果と会社の方針をみてから検討する事になるでしょう。
HPでは、まだ今回の半導体関連の検査不正に対しては調査継続中としており
公式発表はしていないスタンスの様です。
当社に関する本日の一部報道について
本日の一部報道において、当社の製品の検査不正に関する記事が掲載されていますが、これは当社より発表したものではありません。
本件につきましては、現在、外部の専門家等から構成される特別調査委員会の調査が継続中であり、当社は同委員会より調査結果の報告を受けた後に速やかに公表する予定です。
お客さまをはじめ関係各位にご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。
HPにすぐにこの情報に対してコメントした事は誠実さがみられますが。周りに漏れるまで社内の統制が図れていない、公表に時間がかかるといる事は事態を把握する能力が低い可能性があります。
外部調査機関を既に設置し調査にかかっている状況なので、正式な発表を待ちましょう。
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会社に残る場合
会社に恩があり、会社を信じて前に進む覚悟がある。
定年間際であり今更行動するのも時間的に余裕がない場合はこの選択と行動になるでしょう。
会社に残る場合は、今の苦労は再建の為の過程と覚悟し
数年後に未来が見えると思えるならば選択肢の一つとなるでしょう。
現状はいばらの道である事には変わりありません。
状況次第では、リストラの一環で希望退職も実施される可能性があります。
補償の対応に長くかかれば、現行の取引にも影響し利益を落とし赤字になる可能性があります。
場合によっては、日立製作所が子会社のクラリオンをフランスの会社に売却した様に
外資からの企業買収の話も出てくるかもしれません。
そんな環境でモチベーションをどう維持できるかがポイントになりそうです。
他の会社に転職する場合
即転職する必要はありませんが、
できるだけ早く、
転職会社に登録し自分の能力を棚卸しをしましょう。
自分自身で選択肢を一つでも多く持つことは今の世の中重要です。
資本が十分ありますので、2018、2019年中に直ぐに倒産になる事は
ありえないと思われます。
まだ、時間があります!
今は人出不足で、売り手市場ですので
働く皆さんに主導権がある状況です。
市場では優秀な社員はいつでも欲しい状況です
今と同等以上の待遇で採用する会社もあるでしょうから
自分の強みを生かしてより良い人生を歩んでもらいたいと考えます。
要注意事項
10月初旬に、2200円近くあった株価も、今回の報道により1800円台(2018年10月25日現在)となってます。
おそらく土曜日にニュースになったので、月曜日はもっと下がる可能性が高いです。
おすすめの生き方
今すぐに転職活動する気がなくても
自分の能力を棚おろしし、どの様な状況になっても行動できる準備はすべきだと考えます。
様子を見て行動する(残るか去るか)のが、今最善の選択肢と思われます。
会社から希望退職となれば、会社都合になるので退職金が加算されます、
それまでに目星を付けて構えておくのも選択肢となるでしょう。
まとめ
日立化成株式会社は、現時点で倒産の可能性は低いですが
問題が自動車に及びリコールとなれば一発で赤字になる可能性があります。
そうなれば、企業体質の強化で年収の低下やリストラが実行されるでしょう。
近いうちに公式に調査結果についてコメントがされる事になってます。
そこで、どんな具体的な機器や車両に使われているのかも明確になると思われます。
これからの対応は企業のモラルと姿勢が問われます。
1日も早く信頼を取り戻して日本の代表企業として生き残ってもらいたいと思います。
今後の公式発表に注目しましょう!!!
社員の皆さんは
自分の選択肢を広げて後悔のない選択をしてもらいたいと思います。
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